2012年9月17日月曜日

小菅修船場跡(通称:ソロバンドッグ)

今回は、あまり観光客(地元の人)もあまり訪れないレアな史跡めぐり。しかも、無料で見放題、いつも貸切状態です(笑)ちょっと入りにくいのですが、敷地は三菱重工の所有で、節度を持った見学を心がけたいです。

通称ソロバンドッグと申します。場所は、長崎市街から戸町に向かい、トンネルの入り口手前下に位置しています(長崎市小菅町)。トーマス・ブレーク・グラバーなどに(グラバー邸のグラバーさんです)より計画・造成された日本初の西洋式ドックです。

ソロバンドッグ

これがソロバンドッグです。左右の四角い船台が上から見たときにソロバンに見えたことが名前の由来。この船台を海に沈めて、その上に船を載せてから巻き上げ機(ウインチ)で船台ごと引き上げ、船の修理をします。













入り口にある引き上げの様子を説明した絵が飾ってあります。下の看板にあるとおり、国の指定史跡で、見にくいですが、銀色のプレートには近代産業遺構となっています。ゆくゆくは、世界遺産登録を目指す遺構だそうな。










こんな石碑があり、左側には説明が付されています。













このような、石碑と教育委員会が立てた説明板があります。詳しくはこの通り(笑)ですが、現在は三菱重工業が所有しています。長崎で三菱重工といえば長崎の経済を支える大企業です。













曳揚小屋

この小屋は、日本最古のレンガ造建築物だそうです。正面は、木材にペンキ塗りですが、横と後はレンガが積まれています。左右には、曳揚機(いわゆるウインチ)で、船台を曳き揚げます。
動力となったのは、ボイラー式の蒸気機関で、小屋の中に格納されています。小屋の左下の窓から見る事が出来ました。写真は残念ながら撮れず(窓が良く磨いてあり、反射が激しかった)




曳揚機(左右一対です)



大きさがわかりにくいのですが、大きいです。この機械や、動力の蒸気機関はグラバーの仲介でイギリスから輸入されたそうです。仲介業もグラバーの代表的な仕事の一つです。
















建物側面

建物の側面です。長崎にはレンガ造の建物が沢山ありますが、これが最古。日本でも最古だそうです(鉄骨組レンガ造は、横浜が最古らしい)。このレンガは、扁平で現在のレンガより薄っぺらいです。このレンガをコンニャクレンガといいます。グラバー邸にある厨房にもこのレンガが使われてました。










このような遺構もたくさん現存している長崎。グラバー無くして長崎の近代化は無かったということが良くわかります。

ディープながさき。

追記:私の写真、傾いていますね・・・・真っ直ぐに撮っているつもりなんだけど。次からは電子水準器を使用します。酔っ払いそうだわ





2012年9月9日日曜日

軍艦島にいきました

先日のブログで、軍艦島の話を書きましたが、今日行ってきました。

雨かと思っていた天候は、それほど崩れず薄曇りの1日でした。船が出港し、ガイドさんから今日は波が1~1.5mあり、午前中のクルーズ(私は午後に乗船)は上陸するのが結構大変だったという話をしていただきました。いかんせん、初めてなのでどのぐらい大変なのかはここではわからず。

このマーキュリー号で出港!

私が利用したのは、軍艦島コンシェルジュという船でした。長崎港からはこういったクルーズ船を運航している会社が5社あるそうです。
8月の終わりに伊王島に船でいきましたが、軍艦島はその先です。伊王島を通過して外海に出ますが、明らかに船の揺れが違います。湾内・外の差が伊王島大橋ではっきり分かれています。時々波しぶきを受けながら船は進んでいきます。







三菱重工長崎造船所


伊王島に行った時の船とは違い今日のは少し小型船で小回りが利く、観光クルーズ船ということもあり、三菱の二つの造船所(長崎造船所・香焼造船所)の間近まで接近していただきました。
三菱重工長崎造船所です。白とオレンジの船は現在建設中の、車両運搬船です。私は見慣れた風景ですが、今日は左隣に、イージス艦、その左に巡視船(恐らく)がドッグ入りしていました。





三菱重工香焼(こうやぎ)造船所


三菱重工香焼造船所です。100万トンドッグといわれる巨大な造船所。100万トンですよ!













 
野母半島


進行方向左側に、野母半島(長崎県の南の先っちょ)を見ながら進みます。


ここから先は少し端折るのですが、しばらく進んで進行方向に軍艦島が見えてきます。










軍艦島です!

写っている部分は、島の一番西に当たる部分です。まぁ、簡単にいえば「廃墟」な訳ですが、タダの「廃墟」ではありませんよ!

日本最初の鉄筋コンクリートの高層建築物ですから!










ドルフィン桟橋


白い柵がある部分は、ドルフィン桟橋といって最近になってから軍艦島クルーズのために建設された桟橋です。桟橋と言えば、大抵浮き島構造になっているため、船と桟橋の両方が同時に揺れるので乗り移るのは簡単ですが、軍艦島は波が高く浮き島形式の桟橋は無理、船が凄く揺れるのですが、タイミングを見計らって上陸します。








ドルフィン桟橋

このように、船(左側の白いの)と桟橋をロープで結んで乗り移るのですが、こんなに波があるのです。













天川の護岸
                            

軍艦島は、このような護岸で周囲を囲まれています。だいぶ風化していますが、外側をコンクリートで固められているのでこの姿が維持できているようです。
天川の護岸とは「あまかわ」が糊の役目をして石積みを行ったからだそうです。あまかわとは、石灰と赤土を混ぜて作るそうです。








30号と31号アパート


これが住居です。このような高層アパート群が軍艦島に沢山存在しております。とにかく島が狭いので、屋上やほんの少しの平地を利用して暮らしていたそうです。












写真とお話は、もっと沢山あるのですが、これをご覧になった皆さん是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか?こんなに近代的なのに、炭鉱の閉鎖と共に昭和49年に無人島となったそうです。

カメラのバッテリー切れで、渾身の1枚ピンぼけ

長崎に来てね!10月は「長崎くんち」です!!

2012年9月2日日曜日

軍艦島が見たくて、サイクリングへ

表題のとおりです。長崎は坂の町なので、あまり自転車を見かけないのですが。

先日、夏休みを利用して家族が遊びに来たのですが、台風15号、14号(通過順)の影響で軍艦島クルーズが欠航して行くことが出来ませんでした。私も行ったことが無いので是非行きたかったのですが、天候ばかりは何ともなりません。そこで、写真だけでもと思い、対岸に当たる場所まで自転車で行って来ました。

軍艦島とは通称で、正式名称は「端島(はしま)」といいます。長崎市の中心部から船で30分ぐらいのところに位置しています。端島は、炭鉱として知られていましたが、石炭需要の低迷から1974年に閉山しました。この島の最盛期には、東京を越える人口密度があり、周囲17キロ強の島に5,000人を超える人たちが住んでいました。これを支えたのが、日本で始めて建設された鉄筋コンクリートの住居や、学校や病院だったのです。この建物郡が21世紀の今も取り壊されることなく保存されており、外から見た風貌が”軍艦”に似ていることから通称の呼び名のほうが一般的になっていくのです。日本初の鉄筋コンクリート造の建物は、建築物としても価値が高いのです。

さて、私の家から軍艦島が見えるところまでは、おおよそ15キロありました。三菱重工の香焼造船所(こうやぎ)から山道でしたが。もう少し先の野母崎(のもざき)までいけばもう少し近くなるのですが、まだ季節は夏なので日中走るには厳しいので何とか肉眼で見えるところまで行きました。


道中写真です


このあたりは、小菅町あたりの修船場が多く並んでいます。この先に進むと、戸町になります。
写真の奥に写っている山は、長崎の象徴的な稲佐山です。











戸町あたりで、野母崎に向かう道路標識が出てきます。この先に女神大橋という橋があります













女神大橋です。この橋は、簡単に言えば混雑する長崎市内を迂回するバイパスになっています。三菱の大きな造船所が二つありますが、この道を使うことにより市内を通過しなくていい訳です。距離もだいぶ短くなっています










さて、この辺からは汗だくになってきて、写真を撮るのもちょっと大変になってきます。次に紹介する写真の場所は、標高40メートルを超えるぐらいなのですが、ほぼ0メートルから自転車で登坂するのですから想像に難しくありません。



ん!?どこが軍艦島?という写真ですね。正面にうっすらと見える島の左側に軍艦島が見えるのです。焦点距離84mmだとこのぐらいです。












これでうっすら見えてきます。同じ焦点距離ですが、少し場所を変えています。













どうですか?180mmの望遠で狙っています。この時期なので霞んでいますが、二つ並んでいる島の右側です。なんとなく軍艦っぽい?












手前の竹が邪魔なので少し動きました。













近いうちに上陸してやるぜ!待ってなさい。軍艦島。



番外編。堤防に立っている中学生ぐらいの少年達ですが、このあと海に飛び込みます。自然の飛び込み台のようです。とても楽しそうでした。のどかな雰囲気。












番外編、香焼造船所の造船中の船の写真をパチリと。ほとんど、貨物と小型タンカーです。客船の受注は無いのかな?











往復で4時間程度の道のりですが、海あり、山ありで起伏に富んだとても素晴らしいところ。